中国 ソーシャルコマース市場 市場規模(兆元, 2015-2021)
公開日:2019年11月21日
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Social E-Commerce GMV in China (bn, Yuan) | 2.86463 |
中国のソーシャルEC市場は10兆円規模に到達
2018年の中国におけるソーシャルEC市場は、前年比3.5倍の626.9億元(約9,400億円)に急増した。2021年には40兆円規模にまで拡大すると見られている。
ソーシャルECとは
「ソーシャルEC」(ソーシャルコマース)とは、ソーシャルメディア経由のトラフィック獲得を軸としたマーケティング手法(またはECサイトそのもの)を指す。
従来のEコマースとの相違点としては、利用ユーザーとの関わり方が挙げられる。ソーシャルECでは、購買促進プロセスにおいて、利用ユーザー間での盛り上がりが肝要であり、それによる購買促進プロセスの効率化および費用低減が特徴となっている。ユーザーは商品の買い手にも商品のプロモーターにもなり得る。
ソーシャルECがいち早く進展している中国
中国ではユーザー数10億人以上を抱える「Wechat」の活用が顧客獲得の鍵を握る。著名タレントといった「インフルエンサー」のSNS投稿をきっかけとした商品購入が主流となりつつある。
また、テンセントが出資するECサイト「拼多多」は、複数ユーザーを募って割引価格で共同購入できる機能を搭載して急成長を遂げた。サイトで商品を閲覧しながら、お目当ての商品が見つかったらWechatで共同購入者を募集するという、SNSと非常に相性の良い機能だといえる。