日本 クラウドファンディング 市場規模(億円, 2014-2018)
公開日:2020年1月24日
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国内クラウドファンディング市場 | 2044.49 |
日本のクラウドファンディング市場規模は2,000億円突破へ
2018年の国内クラウドファンディング市場規模は前年比20.2%増の2,044億円を見込む。2014年度のクラウドファンディング市場は200億円程度だったが、2016年、2017年は倍々ゲームで市場が急拡大した。
貸付型(ソーシャルレンディング)がクラウドファンディング市場の9割を占める
クラウドファンディングの類型は「貸付型」「購入型」「寄付型」「ファンド型」「株式型」の5つに分かれる。
クラウドファンディング市場を類型別に見ると、9割を「貸付型(ソーシャルレンディング)」が占める。ソーシャルレンディングは定期預金や国債等に代わる新たな資産運用手段として投資家から注目を集めている。主要なサービスに「オーナーズブック」や「SBIソーシャルレンディング」などがある。
購入型では東証マザーズ上場を果たした「Makuake」が急成長
クラウドファンディング市場において、貸付型の次に多いのが「購入型」で、2017年度の市場規模は約100億円とクラウドファンディング市場全体の5.9%だった。購入型クラウドファンディング市場は「CAMPFIRE」と「Makuake」が国内2大サービスとなっている。Makuakeは2019年12月に東証マザーズ上場を果たした。2019年9月期の決済総額は約58億円で、上場後に会員数は約75万人まで拡大するなど急成長を遂げている。
2015年の法改正で「株式型」の市場拡大も見込まれる
2015年に金融商品取引法が改正されたことにより、非上場株式の発行を通じた資金調達が可能となった。法改正を受け、2017年4月より「株式型」クラウドファンディングのサービス提供が始まったこともクラウドファンディング市場拡大の一因となっている。「株式型」の市場規模は2017年度時点で10億円に満たない程度だが、サービス認知の拡大が進むにつれて市場拡大が見込まれる。
(注)金額は新規プロジェクト支援額ベース。