株式売買高 国別ランキング(億ドル, 2018)
公開日:2019年11月28日
株式売買高が最も多いのは米国市場で33.0兆ドル
2018年において、株式売買高が最も多かったのは米国であった。2018年における米国市場の株式売買高は33.0兆ドルであった。同年の中国市場は13.1兆ドルで、米国市場に続いて世界で2番目に多かった。日本市場は世界では3番目に多く、6.3兆ドルであった。
日本市場の株式売買高は長期的には拡大傾向にある
日本市場の株式売買高の推移を長期間渡ってみると、2000年頃までは1兆円台〜2兆円台前半を推移していた。2000年以降はリーマンショックが起こる2008年まで株式売買高は拡大傾向にあり、6兆円台にまで拡大。リーマンショック後の数年間は、3兆円台〜4兆円台を推移していたものの、近年は再び拡大し、5兆円台〜6兆円台を推移している。
長期的に見て、株式売買高が拡大傾向にあるひとつの要因として、主要投資家の売買の短期化が考えられる。
資本市場研究所が公表している「日本の株式市場の現状と課題」によれば、2017年度の売買シェアの8割近くを外国人と個人が占めている。この2大プレイヤーは近年、平均的な株式保有期間が短期しているという共通点を持つ。
レポートによれば、外国人の保有期間はバブル期以前から5ヶ月程度であったが、現在では平均2.5ヶ月にまで短期化している。また、個人もバブル崩壊後に長期化したものの、ネット証券の台頭や1999年に実施された株式売買委託手数料の自由化(手数料の引き下げ)などを受けて徐々に短期化し、2017年度には平均保有期間が4.5ヶ月となっている。
年間売買回転率でみても、1989年度の個人の年間売買回転率は1.3回転であったが、2017年度には2.7回転と2倍以上にまで増加している。
以上のように、株式売買において大きなシェアを持つ外国人投資家・個人の2大プレイヤーの売買が短期化していることが一因となって、近年株式売買高が増加していると考えれる。
出来高とは
SMBC日興証券によれば、
出来高とは、期間中に成立した売買の数量のこと。株式の場合、1日、1週間など、ある一定期間内に売買が成立した株数を指します。銘柄ごと以外に、市場全体や指標での出来高も評価されます。
「出来高は株価に先行する」といわれることもあり、市場の活性度を測るバロメーターとして使われます。
また出来高とは別に売買代金という言葉があります。出来高は株数などの売買量を指し、売買代金は売買で動いた総金額を指します。
と定義されている。
順位 | 国名 | 株式売買高(億ドル) |
---|---|---|
1 | 米国 | 330,272.5 |
2 | 中国 | 130,706.4 |
3 | 日本 | 63,040.9 |
4 | 韓国 | 24,557.4 |
5 | ドイツ | 16,161.5 |
6 | カナダ | 13,736.5 |
7 | インド | 12,595.0 |
8 | スイス | 9,383.5 |
9 | オーストラリア | 7,740.3 |
10 | ブラジル | 7,692.0 |
11 | スペイン | 6,236.9 |
12 | タイ | 3,865.4 |
13 | トルコ | 3,698.1 |
14 | 南アフリカ | 2,950.1 |
15 | サウジアラビア | 2,295.8 |
16 | シンガポール | 2,195.3 |
17 | ロシア連邦 | 1,471.7 |
18 | マレーシア | 1,353.3 |
19 | ノルウェー | 1,191.7 |
20 | インドネシア | 1,046.5 |
21 | メキシコ | 938.0 |
22 | イスラエル | 624.4 |
23 | ポーランド | 547.5 |
24 | ベトナム | 528.0 |
25 | チリ | 435.6 |
26 | オーストリア | 394.3 |
27 | アイルランド | 320.8 |
28 | フィリピン | 292.1 |
29 | イラン | 262.2 |
30 | アラブ首長国連邦 | 254.9 |
31 | カタール | 189.8 |
32 | バングラデシュ | 161.4 |
33 | エジプト | 144.8 |
34 | コロンビア | 136.6 |
35 | ニュージーランド | 121.9 |
36 | ギリシャ | 118.9 |
37 | ハンガリ- | 98.9 |
38 | アルゼンチン | 45.7 |
39 | モロッコ | 39.0 |
40 | ナイジェリア | 25.9 |
41 | ヨルダン | 23.6 |
42 | ペル- | 22.8 |
43 | オマーン | 19.2 |
44 | カザフスタン | 12.7 |
45 | スリランカ | 11.0 |
46 | バーレーン | 9.7 |
47 | モーリシャス | 4.5 |
48 | レバノン | 3.8 |
49 | スロベニア | 3.8 |
50 | クロアチア | 2.5 |
51 | マルタ | 1.0 |
52 | ルクセンブルク | 0.8 |
53 | キプロス | 0.6 |