日本 食品宅配サービス 市場規模(兆円, 2014ー2023)
公開日:2019年11月28日
年度 | 2023 |
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食品宅配市場 | 2.4172 |
国内の食品宅配市場は2.1兆円
2018年度の食品宅配市場規模は2.1兆円と前年度比+2.8%増加した。2016年度に2兆円に達し、毎年500億円規模のペースで堅調に伸び続けている。
生協が約1兆円で半数を占める
食品宅配市場のうち、生協の個人向け宅配供給高は約1.2兆円で市場全体の半数を占める。2017年度の登録組合員は前年比+5%増の338万人、週ごとの利用人数は平均107万人で+10%増加した。
ネット注文は2,920億円と直近10年で倍増し、総供給高の約25%を占めるまでに拡大した。
軽減税率で「オンライン・フードデリバリー」に追い風
牛乳配達や宅配寿司、宅配ピザが横ばいに推移する一方で、外食チェーン・ファストフードの宅配サービスは着々と市場を拡大している。
スマートフォンの普及とともに「出前館」をはじめとする「オンライン・フードデリバリー」の利用が拡大しており、2016年には「Uber Eats」が日本に上陸してユーザー数が急増した。
2019年10月の消費税改定により、軽減税率が適用されるテイクアウトのニーズはさらに高まっていくと見込まれる。
ネットスーパーは「ミールキット」で顧客獲得を目指す
共働きや単身世帯の増加に伴う中食市場の拡大で、食材宅配やネットスーパーはコンビニのお惣菜との競争が激しくなっている。
「手作りにはこだわりたいが、調理には時間をかけたくない」という消費者のニーズを掴んでいるのが「ミールキット」だ。ミールキットとは、レシピと調理に必要な人数分の食材をセットにした商品のこと。オイシックス・ラ・大地が提供する「kit oisix」が急速にシェアを拡大しており、会員数は2019年に入って10万人を突破した。
生協やネットスーパーも次々と「ミールキット」を開発し、定期配送などのプランを提供することで顧客獲得を目指している。
食品宅配サービスの調査対象8分野
ネットスーパー
スーパーマーケットが提供するオンライン販売サービス。
生協(個配)
生活協同組合による個人向け宅配サービス。
牛乳宅配
明治や森永といった乳業企業が提供する飲料・ヨーグルトの配達。
外食チェーン・ファストフード宅配
自社サイトからの直接注文、オンライン・フードデリバリーサービス経由での注文の合計。
宅配寿司
「銀のさら」などのお寿司配達サービス。
宅配ピザ
「ピザハット」を筆頭とする宅配ピザ。
食材(惣菜)宅配
生協以外の民間企業が提供する、「Oisix」などの食材宅配サービス。
在宅配食サービス
高齢者向けのお弁当配達など。
*各分野にカタログ通販やAmazonなどのショッピングサイトは含まない。