カーシェア・ライドシェア
社会構造や価値観の変化、環境問題の表面化により、自動車は「所有から利用へ」と大きく時代が変わろうとしている。ITインフラやテクノロジーの進展から「カーシェア」や「ライドシェア」といった自動車の新たな利用形態が普及している。
カーシェアとは1台の自動車を複数人が共同で利用する形態を指す。一般消費者が自動車を所有するようになり、始めのうちは仲間同士で自然発生的に行なわれていた。
ヨーロッパで1980年代後半に企業などによる組織的なカーシェアサービスの提供が開始され、90年代に北米へ広まっていったとされる。日本は2010年代に入ってカーシェア車両台数と会員数が急速に拡大している。
ライドシェアは自動車やバイクの「相乗り」をサービスとして提供するもの。カーシェアは1台の自動車を各ユーザーが異なる時間にそれぞれ利用するのに対し、ライドシェアは運転手が空いている座席に他人を乗せて収益化を図る。
ライドシェア市場は「Uber」の登場によって市場が形成された。アプリを通じて運転手と乗客をマッチングし、アメリカではタクシーの代替手段として急速に発展していった。中国ではDiDi、東南アジアでは「Grab」や「Gojek」など、世界各地でライドシェアサービスが次々と誕生している。
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